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FC-Science Award 2020

エッセイコンテスト

◇第1回 食とコミュニケーションエッセイコンテスト

受賞作品発表

 食とコミュニケーション研究所第1回エッセイコンテストに多くのご応募をいただき、誠にありがとうございました。「食」や「コミュニケーション」をテーマに、実際に経験したこと、日頃思っていること、願いなど、当事者・家族・社会が笑顔になれるエッセイを募集いたしましたところ、80点もの作品をご応募いただきました。「食」や「コミュニケーション」について、多くの方にご関心をお寄せいただき、大変ありがたく思っております。

 審査委員会による厳正なる審査の結果、各受賞作品が次のように決定しました。受賞されましたみなさま、おめでとうございます。

 尚、表彰式を大阪市内で開催する予定でございましたが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大を鑑み、中止とさせていただくことになりました。受賞されましたみなさまには、正賞と副賞を送らせていただきます。

最優秀賞 ◇ わたしの家族 (一言カイ )
優秀賞 ◇ ごちそうさま ( yukari )
佳作 ◇ 子ども食堂のその先に( 小松崎有美 )
特別賞◇
・ネズミの信仰心 ( オークラ )
・つわり( 三谷聖也 )
・笑顔はコミュニケーションの花( コマクサ )
・父が「かけた」もの( ざきじゅん )
・たのしいはおいしい( 橋本佳奈 )
・無音恐怖症( デコボコ )
・ 『沈黙』というコミュニケーション( 川上里奈 )
・校長先生のお話(ランドセル)

  ※ 受賞作品( 作者 )


第1回食とコミュニケーションエッセイコンテスト審査に寄せて

第1回食とコミュニケーションエッセイコンテスト審査委員会


 一般社団法人 食とコミュニケーション研究所が主催する、第1回食とコミュニケーションエッセイコンテストの審査をする栄誉を頂いた。審査委員会の面々は、ゆくゆく歴史に残る第1回コンテストの審査委員として気持ちを真っ白にして、表現された1つ1つの情景をかみしめながらの審査であった。

 本コンテストは、「食」と「コミュニケーション」にまつわる内容である。実際に経験したこと、日頃思っていること、願いなど、当事者やその家族、社会が笑顔になる作品を募集されたこともあり、すべての作品が人を題材にする作品であった。どれも秀作ぞろいで、それが80遍もあるのだから、審査には相応の時間をかけじっくり吟味し議論しながら行ったことをまずご報告したい。審査の過程で委員は思わず涙したり、吹き出したり、本来の審査ではない光景がそこにあったと聞く。私もこんなに感情を揺さぶられる審査となろうとは予想していなかった。

 秀作ぞろいの作品の中から最優秀賞として「わたしの家族」が栄誉を得た。この作品は、お父さまの他界とお母さまの入院が相まった家族環境の中で、知的障碍を抱える弟と再び一緒に暮らし始めた兄が弁当作りを通じて弟の障碍を理解し本当の家族となっていく様が描かれている。障碍を受け入れられない時期を乗り越え共に生き抜こうとする変化に、思わず「頑張れー!!」と心でエールを送りたくなる作品だ。笑顔と涙が共存する作品だ。優秀賞に輝かれた「ごちそうさま」は、拒食症を患われた娘さんが回復していくきっかけとなる、父娘でおいしい蕎麦を食べるシーンが描かれている。父の心配と気遣い、娘さんの想いと願い、とても胸が熱くなる作品だ。そして、読み終わると自然に蕎麦が食べたくなる。そんな作品でもある。ぜひ一読をお勧めしたい。佳作には「子ども食堂のその先に」が輝かれた。誰もがあったかいものをあったかく食べたい、そんな感情は当たり前だと人は思うだろう。審査委員の私も同じだ。しかし、この作品の舞台である『子ども食堂』には、熱いものを食べたことがない子がいた。なんと衝撃的な作品だと感じた。食事は、栄養を摂るという側面とコミュニケーションの側面がある。皆で会話し、コミュニケーションし、食を楽しむ余裕が生活の中でどんなに重要かつ大切なことかを思い知らせてくれる作品だ。何回読み返しても色あせない、想いのこもった作品である。

 本来は、3作品を選ぶ予定であったが前述のように秀作が多いことから、一般社団法人 食とコミュニケーション研究所には無理を申し「特別賞」として、8作品を選ばせて頂いた。どれも、研究所内にとどめず広く世間の方々に読んで頂きたいと審査委員が願ったからである。公表された要項とは異なるが、審査委員の願いを受け入れて頂ければ幸いである。

 審査委員一同、このような素敵な時間、素晴らしい感動、笑顔あふれる作品に触れることができたことが、私どもの人生をより豊かにしてくれると感謝している。笑顔と共にそっとペンを置く今が一番至福のひと時である。

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