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2023年度オンラインセミナー シリーズ5

「症例から学ぶ摂食嚥下リハビリテーション」全4回

 臨床は人に対する支援です.全く同じ病態や症状を呈しておられる方々はほぼいません.同じような症状であったとしても,生活の目標や環境が異なる場合には,リハビリテーションの目標や内容が変わってきます.すなわち,個々の人への支援はオーダーメイド,個々の方に合わせたオリジナルの目標やプログラムが必要ということです.
 通常専門職が行うことに間違いはありません.全員必要なリハビリテーションをわかっていらっしゃるからです.しかし,どの順番でどの程度の負荷で何を目指すかということは、各々の専門職によって異なるかもしれません.この一見わずかな違いが,ゆくゆく大きな違いへと変わっていく可能性があることから,各専門職は自身のプログラムに細心の注意を払い日々振り返っています.そのような背景から自身の経験を他者と共有しあい,他者から考えを聴くことは専門職として重要な活動となります.多くの意見を聞けば聞くほど,自身の臨床の幅が拡がります.症例検討に得るものが多い所以です.本セミナーでは,4名の経験豊かな言語聴覚士に自身のリハビリテーションを公開して頂きます.どういう意図で行われたか? 帰結はどうか? ディスカッションを通じて興味深い知見が生まれるかもしれません.初学者からベテランまで,臨床力は臨床の中で培っていくことを改めて感じましょう.
 毎回のセミナーでは,まず症例提示をします.その後参加者の皆さんとのディスカッションを通じて理解を深めます.ナビゲーターを聖隷クリストファー大学の柴本先生が勤め,解説やディスカッションがより円滑になるようサポートします.

ナビゲーター・解説:柴本 勇 先生(聖隷クリストファー大学)




本セミナーは終了しました。 多数のご参加ありがとうございました。

プログラム

開催日 講座名 Zoom情報をご連絡する日
第1回
8/18
(金)
「人工呼吸器管理中に摂食訓練と発声訓練を行った1例」

櫻井隆晃先生(国立病院機構 名古屋医療センター 言語聴覚士)

櫻井先生は急性期総合病院にご勤務されており,急性期かつ重症疾患の臨床を行われています.通常,人工呼吸器管理では摂食訓練や発声訓練を行うことが少ないです.しかし,ご本人の希望や医師の判断もあり,それに挑戦されました.その経験を通じて,人工呼吸器管理下での摂食訓練や発声訓練について検討したいと思います.
8/15
(火)
第2回
8/25
(金)
「脳卒中にて摂食嚥下障害と構音障害,高次脳機能障害を呈しリハビリテーションによって回復した1例」

稲葉沙枝先生(関西電力病院 言語聴覚士)

稲葉先生は市中病院にご勤務されており,市民がなりやすい疾患のご経験が豊富です.今回は脳卒中によって摂食嚥下障害と構音障害,高次脳機能障害を呈した方にリハビリテーションを行われたご経験を発表くださいます.脳卒中は重症度や症状がさまざまです.特に急性期では種々変化する中でのリハビリテーションとなります.先生がどのようなお考えに基づきどのようなリハビリテーションを行っておられるか学びましょう.
8/22
(火)
第3回
9/1
(金)
「重症度が同じでも異なる経過を呈したALS2例」

今西祐子先生(りんくう総合医療センター 言語聴覚士)

今西先生は総合医療センターにご勤務の言語聴覚士ですが,筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対するリハビリテーション経験が豊富です.今回は,同じALSの重症度分類であっても,症状や経過、リハビリテーション内容が随分異なることなどを報告くださいます.ALSは後手に周る対応が多くて悩む言語聴覚士も多いことでしょう.先生のご経験を拝聴し,ALSの摂食嚥下リハビリテーションについて考えてみましょう.
8/29
(火)
第4回
9/8
(金)
「介護老人保健施設での摂食嚥下リハビリテーション実践例」

恩田あずみ先生(ウェルハウス川西 言語聴覚士)

恩田先生は介護老人保健施設でのご経験が豊富です.病院とは異なる環境の中で,認知機能にも配慮した摂食嚥下リハビリテーションの実践が求められます.何が病院と同じで,何が異なるか?を押さえつつ,施設で行える最高の摂食嚥下リハビリテーションを実践するための考え方,活動,チームのあり方などを症例を通じて情報共有したいと思います.
9/5
(火)

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