2023年度オンラインセミナー シリーズ5
「症例から学ぶ摂食嚥下リハビリテーション」全4回
臨床は人に対する支援です.全く同じ病態や症状を呈しておられる方々はほぼいません.同じような症状であったとしても,生活の目標や環境が異なる場合には,リハビリテーションの目標や内容が変わってきます.すなわち,個々の人への支援はオーダーメイド,個々の方に合わせたオリジナルの目標やプログラムが必要ということです.
通常専門職が行うことに間違いはありません.全員必要なリハビリテーションをわかっていらっしゃるからです.しかし,どの順番でどの程度の負荷で何を目指すかということは、各々の専門職によって異なるかもしれません.この一見わずかな違いが,ゆくゆく大きな違いへと変わっていく可能性があることから,各専門職は自身のプログラムに細心の注意を払い日々振り返っています.そのような背景から自身の経験を他者と共有しあい,他者から考えを聴くことは専門職として重要な活動となります.多くの意見を聞けば聞くほど,自身の臨床の幅が拡がります.症例検討に得るものが多い所以です.本セミナーでは,4名の経験豊かな言語聴覚士に自身のリハビリテーションを公開して頂きます.どういう意図で行われたか? 帰結はどうか? ディスカッションを通じて興味深い知見が生まれるかもしれません.初学者からベテランまで,臨床力は臨床の中で培っていくことを改めて感じましょう.
毎回のセミナーでは,まず症例提示をします.その後参加者の皆さんとのディスカッションを通じて理解を深めます.ナビゲーターを聖隷クリストファー大学の柴本先生が勤め,解説やディスカッションがより円滑になるようサポートします.
ナビゲーター・解説:柴本 勇 先生(聖隷クリストファー大学)
本セミナーは終了しました。
多数のご参加ありがとうございました。