第2回 オンラインセミナー
「摂食嚥下障害患者に対する臨床評価理論とその実践」
食物摂取には様々な器官や機能が関わっています。それらの1つでも問題を来せばうまく食べられないことにつながります。具体的には、ヒトが食べようとするときには、まず視覚情報から過去の自身の経験と照らし合わせて、食べてよいものなのか、どういう食べ方をするのかなどを無意識に判断します。その後、香り・口腔内での触感・温度・量等の情報から、食べ方のプログラミング立案へと移行します。そして、プログラムに則って口腔運動を駆使し、咀嚼や食塊形成をします。その後咽頭へと送られた後、嚥下反射惹起と共に食道へと送られます。胃まで到達した食塊は、消化吸収機能で栄養として取り込まれます。このように、様々な器官や機能が巧みに働いて実行されているのが食物摂取です。したがって、摂食嚥下障害で生じるさまざまな問題に適切に対応するためには、適切なアセスメントの実施が基本となります。本セミナーでは、摂食嚥下障害の評価理論とアセスメント方法の実際を解説し、受講者が食支援に必要なアセスメントを実施できることを目指します。
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第2回オンラインセミナー
「摂食嚥下障害患者に対する臨床評価理論とその実践」プログラム
第1回 2020/11/27(金) 「口腔運動のアセスメントの実際」
口腔運動の範囲・力・スピードは、咀嚼や食べる機能と密接にかかわっています。口腔運動のアセスメント方法を解説します。アセスメントする意義を含め、実際の視点・方法・記録等について解説します。
第2回 2020/12/4(金) 「飲み込みのアセスメントの実際」
飲み込むときは、嚥下反射の惹起の有無だけをアセスメントする訳ではありません。喉頭挙上範囲・スピード等、必要な事項があります。また、検査機器がなければアセスメントできないということではありません。他の症状や状況を客観的に説明できるようアセスメント時の視点や方法を解説します。
第3回 2020/12/11(金) 「臨床栄養アセスメントの実際」
食事摂取の1つの目的は栄養摂取です。栄養が十分であることが、機能を維持することに直結することを経験することがあります。逆に、栄養状態が整わないことで、十分な運動や機能を発揮できないこともあります。このように、栄養と運動等は密接に関係しており、アセスメントが必要です。本セミナーではその具体的な方法を解説します。
第4回 2020/12/18(金) 「認知機能アセスメントの実際」
全く知らない食物を、視覚情報等の感覚情報から判断することなく体内に入れることはありません。安全にかつ十分な栄養摂取をおこなうには、適切な認知機能も必要です。食事摂取に必要な認知機能とそのアセスメントの実際について解説します。
第5回 2020/12/23(水) 「食べる環境アセスメントの実際」
騒音の中での摂食、見られながらの摂食など、食べる環境は摂食に影響を与えます。本セミナーでは、摂食に影響を与える食事環境とそのアセスメントの実際について、具体的な方法に焦点を当てて解説します。