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2020年度 一般社団法人食とコミュニケーション研究所と当事者の方とのコラボ
◇卓上カレンダーを制作◇
 ことばが不自由な方の可能性をぜひ知ってください

クラウドファンディングへのご支援ありがとうございました

 一般社団法人 食とコミュニケーション研究所では、ただいまクラウドファンディングに挑戦しています。 食やコミュニケーションの障がいとその方々の可能性をより正確に知って頂き、当事者の方への理解や可能性を理解して頂きたいと願っています。 カレンダーのイラストは、失語症の当事者である奥田秋穂さんが1枚1枚丁寧に描いてくださいました。クラウドファンディングでお預かりした資金を、イラストの原稿料やカレンダーの印刷費用などに充てさせていただきます。

 失語症は、脳出血や脳梗塞などで大脳の特定の領域が損傷されることによって起こります。話すこと、聞いて理解すること、読むこと、書くことのすべてにさまざまな障がいが生じ、ことばでのコミュニケーションが難しくなります。症状や重症度はさまざまです。病気の前と同じように自由にコミュニケーションをとれなくなることも多いですが、その方ご自身の内面は変わらず、伝えたいこと、表したい気持ちはたくさんお持ちです。また、病前からの能力の中には、損なわれず活かしたり伸ばしたりできるものもあります。

 脳出血や脳梗塞などの脳卒中では、手足の麻痺やことばの障がいなど後遺症として残ることが多く、わが国の脳卒中後の職業復職率(元の職業に復帰された率)は約45%と報告されています1)。半数以上の方が職業復帰を断念せざるを得ないことがわかります。 一般社団法人食とコミュニケーション研究所では、そういった方々が社会に向けた経済活動を行うことを支援するのも重要なことと捉えています。不自由な面があっても、ひとり一人の能力や特性を活かし、その人らしい経済活動を追求することができる社会です。 まず今回のプロジェクトでは、①ことばが不自由な方がもつ可能性を多くの方に知っていただくこと ②素敵なイラストを描いてくださった奥田さんに原稿料を得ていただくことを目指しています。

 クラウドファンディングのページをご覧いただき、みなさまのお気持ちが一人ひとりの方に勇気と笑顔を差し上げる活動となることを夢見ています。


クラウドファンディング プロジェクトページ

奥田秋穂さんのご紹介
奥田さんは、29歳の時、くも膜下出血を発症しました。グラフィックデザイナーとして活躍していた中での突然の出来事。失語症と高次脳機能障害、利き手である右手に麻痺が残りました。もともと絵が好きだった奥田さん。リハビリテーション病院を退院後、左手で筆を握り、再び描き始めました。
(参考文献)
 1)佐伯 覚, 蜂須賀 明子, 伊藤 英明ら:脳卒中の復職の現状.脳卒中41:411-416,2019

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