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第1回オンラインセミナー「食支援の実際」

 参加記~受講された方のご感想~

第1回「食べるメカニズム」

言語聴覚士 

 第1回オンラインセミナー「食べるメカニズム」に参加させていただきました。食べるメカニズムについて非常に分かりやすく説明していただき、大変勉強になりました。
 嚥下は条件によって運動を変化させなければならないが、嚥下障害のある患者さんはそれが難しいこと。食塊は圧力によって移動するため、圧力差を作ることが大切であること。摂食嚥下の発達過程と、発達に合わせた食事についてなど、ポイントを絞って説明していただいたことで、今回初めて嚥下障害とはどういう状態なのかを体系立てて捉えられるようになったと感じています。
 今回のセミナーで最も印象に残った内容は、喉頭を「煙突」に例えられたことでした。これまで、「加齢に伴い喉頭が下垂すると、嚥下時に挙上しなければならない距離が広がるため、嚥下に不利になる」と教科書的に理解していましたが、理屈は分かるけれど、イメージしづらいと感じていました。しかし、煙突の位置が低くなれば食塊が喉頭に侵入しやすくなると図で示されたことで直観的に理解することができました。
 今回お話しいただいた内容は直観的に分かりやすいものが多く、患者さんやご家族への説明に役立てたいと考えています。また、食事介助や訓練といった実践についても今後のセミナーで勉強させていただきたいと思います。

第2回「食事介助の実際」

歯科衛生士 矢部高子 
(静岡県在宅歯科医療推進室 NPO法人静岡県歯科衛生士会)

 まず、私の背景を少しお話します。私の勤務先は静岡県歯科医師会の開設する「静岡県在宅歯科医療推進室」です。歯科の訪問診療に関する相談窓口が主な業務ですが、食支援に関する相談も受けます。難しいのは、誤嚥性肺炎で入院された患者様の相談です。ご家族から「誤嚥性肺炎で入院し、絶飲食の後に食べるためのリハビリがない、このまま食べられないのだろうか」等、深刻な相談の、その少し後に亡くなる事例も。入院前は普通に食べていても、誤嚥性肺炎の患者さんが入院前と同等に口から食べられるようになっての退院は難しい現実があり、要介護度が一気に進み、死期を早めてしまうケースも少なくないと思います。100歳超の方も増える今、終末に誤嚥性肺炎で亡くなるのは仕方ないと理解しつつ、誤嚥性肺炎の予防に寄与したいと思う歯科衛生士が多くいます。食支援を学び、歯科衛生士も関わりたいと思います。
 第2回セミナー「食事介助の実際」は、柴本先生のご経験に基づく具体的で細やかなご講演で、知りたいと思っていたことはもちろん、多くのポイントを学ぶことができました。私が過去に受けた摂食嚥下関連の研修の多くは教科書的知識が中心で、例えば「声の確認」では湿性嗄声がどんな声かを学びました。柴本先生から「声の、いつもとの違いを確認する」とご説明があり、声が変わっている、無言で食べている等は要注意とのこと。対象者1人1人が違うその変化に気づくことが重要だと感じました。高齢者施設などで起こりがちなモグモグが止まる問題への対処も、私は単純に「交互嚥下かな?」と思いきや、刺激を与える必要があるとのこと。一口量・味・温度・順番など、その方に合った刺激が嚥下反射の惹起に繋がると納得できました。ペーシングに重要な喉頭挙上確認は、触れる実演で確認でき、食事介助者の観察視線の動画も明確でした。食事介助の奥深さに触れ、プロフェッショナルな技術だと実感したセミナーでした。

第3回「リハビリテーション手技」

言語聴覚士 原ゆかり(田辺記念病院)

 私は2年目の言語聴覚士です。回復期病院で日々奮闘しています。コロナウィルスの影響で外部講習に参加できる機会が少ない状況ですが、臨床での疑問や悩みは待ってはくれません。知識を深めることの難しさを感じながら不安や焦りの中で過ごしています。
 食とコミュニケーション研究所のオンラインセミナーでは、毎回柴本先生の臨床でのご経験も交えて、根拠を非常に分かりやすく示してくださいます。とても具体的で「あの患者様と一緒にやってみよう!」とすぐに臨床に活用できる事柄が多く、ご講義後には自分の不安な気持ちも軽くなります。毎回とてもありがたく拝聴しております。時間設定も、受講させていただく側としては非常に集中しやすいように感じます。
 第3回「リハビリテーション手技」のご講義においても、各手技を具体的に分かりやすく教えていただきました。恥ずかしながら “メンデルソン手技”を私自身がまだうまく出来ません。教科書などで訓練効果があることは理解していても、自分が出来ないことを患者様に求めることはできないと敬遠しておりました。この度、“舌を口蓋に思い切り押し付けることから始めても良い”と教えていただき、「それなら訓練で出来そう!」と感じられました。目的別に各手技を示してくださったことも理解しやすく、臨床で迷った際の指標にさせていただきます。
 個人的には、日頃から姿勢調整をどのように考えたらいいのか悩むことが多いです。様々な病態を持つ患者様にとって、どのような姿勢で食事をすることが望ましいのか。先行期や咽頭期など複合的な問題がある中で、総合的に良い食事姿勢とはどのようなものなのだろう、と答えを出せないことがしばしばあります。第4回の“摂食時の姿勢調整”を特に心待ちにおります。
 第5回まですべてのセミナーに参加させていただき、自分の担当患者様のお力になれるよう活かしていきたい気持ちです。

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